らくご@座・紀尾井小ホール
会場 紀尾井小ホール
2025.3.18(火)
玉川奈々福 喬太郎アニさんにふられたいっ!
第三幕御題「茶」
毎回、一つの御題を掲げて、
奈々福さんは新作を
喬太郎アニさんはまつわる一席を
それぞれ披露するコラボ企画。
第三幕御題は「茶」
◎
一席目は喬太郎作
「ハンバーグができるまで」の
オリジナルスピンオフとして
奈々福さんが以前創作した
「今年の味噌ができた日に」
◎
御題先手となった喬太郎アニさんは
十八番「井戸の茶碗」をかろやかに
そしてときどきワル~く聴かせて
清濁爆笑の一席を披露。
◎
後手の奈々福さんは
江戸に実在し禅僧・売茶翁(ばいさおう)の
生涯をたどる一代記。
煎茶を通して人々と語らうことで
行を積み続けた翁、
画家の道を選ぶ伊藤若冲との邂逅。
一服の茶がもたらす安らぎの向こう側に
彼らが見た心象風景が吹き抜けました。
◎
ドジャース開幕戦の夜、
ヤマザキ春のパン祭りで
お皿2枚ゲットした喬太郎アニさんの
喜びと共に無事終演となりました。
〈番組〉
今年の味噌ができた日に 奈々福 美舟
つなぎトーク
井戸の茶碗 喬太郎
仲入り
瘋癲売茶翁(ふうてんばいさおう) 奈々福 美舟
エンディングトーク
らくご@座・紀伊國屋ホール
会場 紀伊國屋ホール
2025.4.29(火)
俺のミヤトガワ
ひとつの噺をさまざまなアプローチで
多彩に掘り下げる「俺の」シリーズ
今回のテーマは「宮戸川」
先鋒は小痴楽さんによる<上>
かなり攻め気味なお花と
闊達なおじさんに挟まれて
あわあわな半七で
小気味よく駆け抜ける高座
次鋒の兼好さんは
小痴楽さんのお花半七を
「足立区の高校生みたい」と評して
爆笑の納得感!?
注目となった<下」の改作は・・・
祝言をのぞむお花半七の仲を
頑に許さない半七の父・善兵衛の
そのワケが明かされていく
バックトゥな青春ロマンス回想譚
「宮戸川」の新たなその後となった
笑いと胸キュンのいい~噺は
大きな拍手に包まれました
トリの三三さんは昨年初演で
今回が二度目の高座で
すっかり真っ白になっていた一席を
小痴楽・兼好が放った設定もその場で
飲み込んで見事にリロード
噺の前提となるSF映画
バックトゥザフューチャーのあらすじを
見事に詳しく語り尽くして13分
そして展開する怒涛の一席は
なぜか叔父さんと堅物親父が
入れ替わっているパラレルワールド
それはいったいどういうワケなのか?
判明したあとに待ちうけるのは
手に汗握るエンタメ展開へ・・・
三席の「宮戸川」がつながりあって
たっぷり深堀りの一夜となりました
〈番組〉
桃太郎 けろよん
宮戸川<上> 小痴楽
宮戸川<下・改作> 兼好
仲入り
バック・トゥ・ザ・半ちゃん 三三
エンディングトーク
三味線:あさ
前座:いっち