らくご@座・自由学園明日館

会場 自由学園明日館講堂

2014.3.2(日)

柳家喬太郎 池袋早春譜

独特の雰囲気を漂わせる木造空間、自由学園明日館と出逢った喬太郎が、どんなインスピレーションを受けて、どんな噺を語るのか。なにかと地元な池袋でありながらも実際に会場を訪れたのはこの日が初めてと語りつつ――。

この日この会場と向きあって選んだ古典は「按摩の炬燵」。そしてもう一席、語りおろしの新作はまさにこの場所ならではの物語。転勤、異動、そんな季節に行われようとしているひとつの恋の告白をめぐり、池袋な面々が地元愛を交わしあいながらの止まらぬ舌戦。街に生きる人びとの気の置けない日常をつづった早春のスケッチは余韻もほの温かく、小雨ぱらつき寒さが残る池袋で新しい喬太郎作品の誕生となりました。



<番組> (昼夜公演)
昼/松竹梅 夜/金明竹 さん坊
按摩の炬燵 喬太郎
仲入り
おたのしみ はだか
池袋早春譜 喬太郎

らくご@座・自由学園明日館

会場 自由学園明日館講堂

2014.3.8(土)

百花園探険部

明治時代に刊行された落語講談の速記本「百花園」(全240巻)から、埋もれた噺を今後使えるネタとして甦らせようというチャレンジングな企画。

速記のままの再現ではなく、活かすところは活かしつつ直すところは直しつつ、というさじ加減で噺の再生に挑みました。

果たしてどんな噺が聴けるのかと興味津々の客席から放たれる得も言えぬ緊張感に包まれながら――遊雀は『反対俥』とはひと味違う車屋の姿を、一之輔は許しがたい医者に対する村人の復讐劇をコミカルにアレンジしつつ、彦いちは噺そのものの聴かせる力を存分に信じながら、白酒は随所にクスグリを入れつつも噺の世界観をきっちり再構築して――四人四様の次につながる掘り起こしとなりました。



<番組>
ビフォートーク
幽霊車 遊雀
泳ぎの医者 一之輔
仲入り
昔の詐欺(第三) 彦いち
朝友 白酒
アフタートーク

らくご@座
zap-toneT produce

会場 キチム

2014.5.19(月)

わさびと春吾の落語会
面影ちょんまげ工房vol.1

気になるセンスの持ち主による新たな二人会が吉祥寺で船出。何かが起こりそうなカフェ空間に高座をしつらえ、笑いとほっこりとニンマリと新発見があちこちに。ゲストで駆けつけた一之輔アニキの盛りあげにも刺激を受けて、わさび・春吾とも見どころ多い上出来高座の連発となりました。




<番組>
オープニング/ライブペインティング パブロ・ワサビ
ごあいさつ
クロコダイルとヒポポタマス 春吾
ちりとてちん わさび
新聞記事 一之輔
仲入り
崇徳院 春吾
ヤンママ わさび

らくご@座・高円寺

会場 座・高円寺2

2014.7.2(火)

一之輔の無茶ぶられ その5




無茶ぶられシリーズのファイナル
お題となった演目は「らくだ」
昇太による無茶ぶり案は・・・
  ◎
・らくだが死んでない
・最初から屑屋と半次が酔っ払ってる
そして、事前には発表しなかった案として
・ハッピーな噺
  ◎
「それにしてもよくこんな企画を受けたね」
という昇太アニさんに
「金に目がくらんで」
と一之輔・・・・
  ◎
「らくだ」のふたを開けると、
屑屋による復讐の物語に・・・。
屑屋は自分があげたふぐで
らくだが死んだと思いきや
実はらくだは死んでおらず
半次の思惑で棺桶の中に隠す。
らくだは死んでないと聞かされた屑屋は
うらみ募ってらくだに睡眠薬の酒を飲ませ
焼き場で生きたままらくだを焼いてしまう。
   ◎
戻ってきた半次が怒ると死神がやってきて
屑屋のオヤジとらくだを生き返らせ
ハッピーエンドに。
とにもかくにも全部のせで一大長編になり
シリーズ見事大団円となりました。



<番組>
ビフォートーク  
らくだの子ほめ  一之輔
オヤジの王国   昇太
仲入り
らくだ?      一之輔
アフタートーク 

らくご@座・紀伊國屋

会場 紀伊國屋ホール

2014.7.7(月)

柳家さん喬 情縁づくし
牡丹燈籠より

六十代半ば、現在、充実の芸域にある柳家さん喬、
盛夏二夜特別企画。

その第一夜は、三遊亭円朝作「怪談牡丹燈籠」初演ネタおろし。
お露新三郎の物語を掘り下げるかと思いきや、
なんと大長編の物語を約二時間五十分で一挙に語り通すという前代未聞の高座に。

刀屋での発端から宇都宮での仇討成就まで、黒川孝助の志の行方を主軸に、次々に転じていく人間模様を適所に絞りこみながら描き分けてみせました。

そして、お露新三郎「お札はがし」のくだりも大胆に略しながらも、二丁の三味線による奥行きある響き、抑えの効いた照明、上手に配した障子を、凝縮した演出にとどめることで妖艶な余韻も。

原作の全体像を踏まえながらも原作にとらわれない描写と科白が随所に光った、さん喬版「牡丹燈籠」――。
2014年夏の記憶に残る長講となりました。

「刀」にまつわる一言で思わずため息の大団円があり、すべてを語り尽くしたさん喬がぽつり、「・・・・三遊亭円朝作『怪談牡丹燈』、長い長いお話を、かいつまんで申し上げました・・・・」。客席から思わず笑いがあふれて喝采終幕。時計は22時10分となっていましたが、長くて長くない七夕の夜でした。



<番組>
牡丹燈籠~お札はがし~まで さん喬
仲入り
牡丹燈籠

らくご@座・紀伊國屋

会場 紀伊國屋ホール

2014.7.22(火)

天どんなのにキノクニヤ
三遊亭W杯2014
決勝トーナメント

昨秋真打ち昇進の天どんが、兄さん方の胸を借りて放ったワールドカップイヤーならではのお祭りイベント。世界一の三遊亭を決める!という何やら意味不明な迷い言の元に様々なプログラムを展開。

♪吞む打つ買うで三遊亭~の三遊亭アンセム斉唱
三遊亭検定クイズ(たった一問)
三遊亭なあの人になりきるエア三遊亭
シークレットエントリーの柳家系ベテランは馬風一門でもある昭和こいる登場でハイハイハイハイ~
円生&こいるの漫才!?
落語の神様かる~く降臨

などなど、ヨクワカラナイけど、ナンダカおかしかった・・・という三遊亭な一夜に。そして主役の天どん、聴いてるうちに妙に惹きこまれてしまう天どん版「唐茄子屋政談」で見事にトリを務めたのでした。


<番組>
開会セレモニー  はだか
三遊亭バトル  天どん・彦いち・昇太
自殺自演  彦いち
愛犬チャッピー(三遊亭風)~マサコ  昇太
仲入り
漫才  三遊亭円生!?&昭和こいる
唐茄子屋政談  天どん
結果発表

らくご@座・紀伊國屋

会場 紀伊國屋ホール

2014.7.23(水)

白鳥・三三 両極端の会vol.8

恒例の宿題は三三さんから白鳥さんへの
「夏だから牡丹燈籠を」。

オープニングで白鳥さん「円朝全集読んだよ!図書館で借りて。円生CDも聴いたよ。図書館で借りて。
・・・・ちょっとスジが通らないところがあるよね、それも今回おれが直しといたから」と上から目線で大爆笑。

高座は前半の三三さんが豊志賀を語り始めると、
怪談噺をかぶせてきた趣向に客席が一瞬沸いて、
そこからぐいぐいと語りの世界へ。

後半は白鳥版牡丹燈籠たっぷり。
「お札はがし」をベースにおなじみの売れない落語家ミミちゃんシリーズに突入。
モテないミミちゃんに突如おとずれたトキメキラブストーリー。
目白と高田馬場を舞台に牡丹の花を随所に散りばめながら、堂々のシモネタもありつつで・・・・
ラストは夏にピッタリのもののけバトルへ。
この会から白鳥ワールドの新たな一席がまた誕生しました。

そして(10月の兵庫公演もありますが、そのあとになる)
次回の宿題は白鳥さんから三三さんへ
「白鳥新作から古典を改作した噺を!」

ぜひまたご注目を~



<番組>
オープニングトーク
豊志賀の死  三三
仲入り
牡丹の怪  白鳥
エンディングトーク~宿題発表~

らくご@座・自由学園明日館

会場 自由学園明日館講堂

2014.8.2(土)

柳家さん喬 情縁づくし
牡丹燈記、そして新内

柳家さん喬、盛夏二夜特別企画、第二夜。

会場は池袋、世界的建築家フランク・ロイド・ライトの
意を汲んだ設計による自由学園明日館講堂。

近代モダンの落ち着いた木造建築空間で
語りと、唄いが、響き渡りました。

前半は柳家小菊による新内「蘭蝶」をじっくり。
音のひとつひとつが沁みてゆくひと時に。
受けて、さん喬「たちきり」は、終盤の小糸によるつまびきが
新内「明烏」の一節になるという(!)
この夜ならではの演出に。

後半は牡丹燈籠の原話となった中国怪談「牡丹燈記」を
透き通るような語りでつむいでいくさん喬高座。
いにしえの大陸の都に起きた奇譚が淡々と眼前に表出。
クライマックスにはさん喬師が敬愛する二胡演奏家、
程農化氏による奏が物語に深い陰影をもたらしました。



<番組>
対談      さん喬・小菊
小町      さん坊
新内「蘭蝶」 小菊
たちきり   さん喬
仲入り
牡丹燈記  さん喬

らくご@座
zap-toneT produce

会場 キチム

2014.8.5(水)

わさびと春吾の落語会
面影ちょんまげ工房vol.2

人気クリエイターの大宮エリーが特別ゲストで参加。
主役の二人に三題噺を託しました。
わさび/山 非常階段 万華鏡
春吾/海 はしご ランドセル

詳細レポートは当ライブをプロデュースした
ざぶとん亭馬場憲一ブログにてどうぞ!
LinkIconこちらです





<番組>
大宮エリー似顔絵~ライブらくがき パブロわさび
日傘くるくる登場  大宮エリー・春吾
オープニングトーク  大宮エリー・わさび・春吾
手の届く雲  春吾
三題噺/はな  わさび
仲入り
親子酒  わさび
三題噺/海のはしご  春吾
感想トーク  大宮エリー・わさび・春吾

らくご@座・高円寺

会場 座・高円寺2

2014.8.15(金)

川柳川柳 昭和音曲噺
夏のガーコン祭り

数えて6年目、夏の恒例となりました。
終戦の日に高座から平和の祈りを込めて
寄席名物の「ガーコン」をたっぷり聴く会。

前半では介護婦長つくしが
川柳主役の新作で笑いたっぷり。
別れの場面ではじわっと哀愁も。
ゲストの喬太郎はお気に入りの古典改作で大爆笑に。

そしてトリは御年83歳の我らが川柳川柳。
宮崎アニメ「風立ちぬ」堀越二郎のエピソードや
米軍戦闘機の給油タンクは
弾丸が貫通しないゴムで覆った薀蓄など
「ガーコン」は年ごとにバージョンアップ。
高座は1時間に及び、迎えたラスト、
「さあ、立てるかな」とつぶやいてから
しかと立ち上がると場内は割れんばかりの大喝采に。
その姿にじんわり感動・・・。



<番組>
強情灸  わん丈
我が家の川柳  つくし
極道のつる  喬太郎
仲入り
ガーコン 川柳
一本締め (三本締めの3分の1!)

らくご@座・日比谷

会場 日比谷コンベンションホール

2014.8.30(土)

セマイ落語研究会
~トクサツ警備隊西へ~

ちょっと、落語にするにはセマイ世界。
でも、好きだからしょうがない。
そして、いざ、フタを開けるとやりたい放題!?
この開放感が夏の終わりの日比谷ではじけました。

喬太郎&喬之助、同門のトクサツ兄弟には
喋り出したら止まらない超フェイバリットワールド。
前半は喬太郎、古典超改作二題。
喬之助、稀少な新作一題。

後半は二楽のキレ味抜群な切りっぷりで
このセマさにフィットすれば大満足の密室に。
客席からのお題もここぞとばかりに深堀り。
「ビオランテ第二形態」
「えりまきを取られたジラース」(ゴジラか!)
「ピグモンのスイカ割り」
「48時間寝ていないウルトラマン」他
二楽自作の「カネゴンの藤娘」、傑作。

そして一行は打上げと称して会の主旨だった
川崎の「怪獣酒場」へと向かったのでした。



<番組>
ウルトラのつる  喬太郎
二人のウルトラ  喬之助
抜けガヴァドン  喬太郎
仲入り
トクサツ放談   喬太郎・喬之助
トクサツ紙切り  二楽・喬太郎・喬之助

らくご@座・高円寺

会場 座・高円寺2

2014.9.14(日)

昇太・武春うなりあいましょう

うなりあい、二度目の実現。
歌うでもなく―、語るでもなく―、
両者のヘソのような位置にある「うなり」。
この「うなり」、ひとたびハマると
愉快・痛快・豪快・爽快、でもって奥深い・・・・

前半は全員参加(お客様も)で奈々福のうなり講座。
日本三大ご陽気うなりの紹介、
ご陽気にうなるためのポイント解説&実践で
うなりの魅力をわかりやすく伝授。
落語二席を挟んで、後半は浪曲たっぷり。

国本武春による昇太新作「愛犬チャッピー浪曲版」、さらりと爆笑。
春風亭昇太によるネタおろし浪曲は昇太&志の輔の出逢いを
ハチャメチャに描いてこれまた爆笑。
そしてトリは正調武春節。
自在なうなりの深みに引きこまれ、
じーーーんと胸にしみる忠臣蔵の世界。
曲師・沢村豊子師匠のバチさばきもキレキレでした。




<番組>
ごあいさつ 昇太・武春
奈々福のうなり講座
隅田川母子 白鳥(昼)/幇間腹 木久蔵(夜)
リストラの宴(昼)/看板のピン(夜)
仲入り
愛犬チャッピー 武春(曲師 沢村豊子)
越中出世伝 昇太(曲師 奈々福)
赤垣源蔵徳利の別れ 武春(曲師 沢村豊子)
エンディング

らくご@座・兵庫県立
芸術文化センター

会場 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2014.10.19(日)

白鳥・三三 両極端の会
in秋のひょうご

両極端の会が初の上方公演。
いったいこの二人が醸し出す雰囲気は???
と、興味津々のお客さんで満員御礼。
冒頭のトークで「三遊亭白鳥を初めて見る」という
お客さんのあまりの多さにリアルにドキドキ。
高座は二席ずつ。十八番と両極端でのベストネタ。
いざ始まると、古典のふわりとした可笑しみも
新作の未知に溢れたナンセンスもどちらも大ウケ。
白鳥さんの暴走ぶりも、
三三さんのこの会ならではのハジケっぷりも
どちらもたっぷり堪能の両極端ワールドとなりました。


<番組>
両極端トーク
転宅  三三
トキそば 白鳥
仲入り
殿様と海  三三
富Q~ミミちゃん版~  白鳥
エンディングトーク

らくご@座・イイノホール

会場 イイノホール

2014.12.14(日/昼夜)

市馬・昇太・???
忠臣蔵でござる

年末恒例企画、今回はシークレットゲストが続々登場。
幕を開けるとその面々は~~~~登場順で、
白酒、木久蔵、彦いち、こみち、喬太郎、二楽、
と、かれこれ6名でした。
前半の高座では「四段目」~「淀五郎」という
この会ならではの稀少な切腹づくし。
後半はおなじみのミニ鹿芝居で
小ネタ・小道具連発。
大トリは待ってましたの喉がうなって大団円。
世間は衆院選あり荒天で雹ありの14日でしたが、
昼夜二回の討ち入りは無事に果たされたのでした。


<番組>
鷺とり   昇太
四段目   白酒
淀五郎   市馬
仲入り
ミニ鹿芝居 楽屋一同
紙切り   二楽
俵星玄蕃  市馬
手締め

らくご@座・紀伊國屋

会場 紀伊國屋ホール

2014.12.28(日)

芝浜とシバハマ

年の瀬におなじみの人情噺「芝浜」を
古典と新作、両方で味わってしまおうという
贅沢で(・・・無茶な)趣向の親子会。
伸び盛りの二つ目・朝也さんも加わり
一朝一門会の様相となりました。

一之輔師匠による新作語りおろしの「シバハマ」は、
「酔っぱらい・芝浜・革財布」の三題を盛り込み
芝の浜を舞台に、異人さんや時代劇キャラ、
さらに魚介類も活躍するスペクタクル活劇に。
あの五十両の由来を説き明かす
何ともにぎにぎしい一篇で沸かせてくれました。

そのコントラストにもなって
一朝師匠による「芝浜」は
より清々しく、凛々しい雰囲気を
会場隅々まで充たしてくれました。


<番組>
子ほめ     朝太郎
やかんなめ   朝也
芝浜由縁初鰹  一之輔
(しばはまゆかりのはつがつお)
仲入り
俗曲  小菊
芝浜  一朝